新卒タクシードライバーブログ

新卒でタクシードライバーを選んだ男の記録みたいなもの

新卒でタクシードライバーになるメリット、デメリット

自分のキャリアのためにも新卒でタクシードライバーをするメリット、デメリットをざっくり考え直してみたいと思います。

【メリット】

第1に20代においては給料が高いこと。まだまだ年功序列の多い日本ではほぼ一年目から年収400万以上を実現できる職業は少数であり、しかもそれを実現するための資格が2種免許だけと非常に容易であるということ。若い時に貰えるお金が多いということは長期の資産運用ができたり、また若い内の自己投資ができたりとコスパが良いこと。10連ガチャ回せること。

第2に会社側からすると若手は貴重な人材であるため大切にされやすいということ。場合によっては(内勤でも班長でも待遇はそんなに良くないらしいですが)役職にもつきやすいこと。ちやほやされること。

第3にネット場ではなく現実で社会情勢の変化を感じやすいこと。世の中がどう回っているのか、なんとなく分かり視野が広がった...気になれること。東京だけですが転職する際に参考になること。

第4に異業種に挑戦して、失敗した場合でもドライバーとしてのスキルはあるためとりあえず食いっぱぐれることはないこと。

第5に個人タクシーを30代の内に開業できる可能性があること。50代や60代で開業するのに比べて個人タクシーの期間が約30年と非常に長いという旨味がある。自分が普通にサラリーマンになったと仮定した場合に比べてより良い生涯収入を期待できる。

【デメリット】

第1にドライバーである限り身につくスキルはそこが知れていること。生涯ドライバーで終えるならいいが、もし転職することになった場合、年齢を重ねるごとにドライバー以外の選択肢がなくなっていってしまうこと。

第2に歩合給と事故、違反により収入が下がる要素があり、経済的な信用が低いこと。住宅ローンを組むこと、結婚等が困難になりがちであること。

第3に福利厚生が不十分であること。公務員やそれなりの企業だったなら今後貰えるだろう退職金や各種手当が低かったり、そもそもなかったりすること。長く勤めれば、勤める程に給料の割にお金に苦労しやすいこと。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始等の祝日でも基本は出勤な上に有給休暇が取りづらい仕組みがあること。毎月13乗務(26日勤務)で一年過ごすと公休が50日前後と完全週休二日制の企業と比べて公休日数が半分未満であること。

第4に生涯ドライバーとしての期間が長い故にイノベーション(自動運転化)が起こる可能性が高いこと。そしてそれによる失職の可能性が非常に高いこと。現在の40、50歳代ドライバーのように逃げ切ることが考えにくく他人事では済まされないこと。これに第1のデメリットが組み合わさると10〜20年後の中年層の頃にドライバーとしてのスキルしか持っていないのに、ドライバーが不要という手詰まりな状況が考えられる。また自動運転タクシーに携わるという明るい未来も想定できなくはないが、多分それはドライバーがやることなのか疑問だし、やれるのかも疑問。

そもそも個人タクシーを目指していた自分からすると致命的なデメリットなので現在こちら側。

 

以上です。なんか言い残しがある気がしますが、思いついたら追記しときます。んじゃまた。