なぜ大手タクシー会社が新卒採用を始めたのか考察②
去年から就活が売り手市場になったということで新卒でタクシー乗務員を選ぶ人は例年より減るんじゃないかと思っていたんですが、今年2018年は例年のほぼ倍の人数が私の勤めている営業所に入社予定だそうです。
その人数が営業所に来ると営業所の2〜3割が新卒乗務員になります。営業所に限りますがタクシードライバーの約4人に1人は新卒の時代が来るとは、その1人の自分が言うのもなんですが驚きです。
これは業界のイメージが変わりますね。それが会社の新卒採用に力を入れる理由だと1年前に書いた気がしましたがほぼ達成したんじゃないかなと思います。
そして恐らくここからが起きるであろう
ことが新卒タクシードライバー採用理由の本命だと私は思っています。
それは新卒社員増加による労働組合よりの乗務員が大多数の状況を改革することだと思います。現在、労働組合側の立場の乗務員は多数を占めていて会社としては意見を通し辛く、不都合が多いです。そこで新卒社員という出世を目指すためにも乗務員でありながらも会社側の立場で物事を考える乗務員を増やすことにより、会社の発する指令(例えば夜勤社員の増加、各種実証実験、乗務以外の作業等)とりわけ組合が声を上げるであろう乗務員に利が少なく負荷のかかる指令を通しやすくする、また通らないようなことは新卒だけに課すのが狙いと考えられます。新卒入社でそこに反発するということは今後のキャリアアップや同期の仲間意識に響きかねないのでほぼ断ることがないため、新卒採用は会社にとって都合のいい人材の増加に繋がるというのが力を入れる最大の理由だと考えられます。
そのうち大多数が会社よりの社員になって、会社は色んなことに挑戦できるようになり、乗務員はそこに不満ではなく、そこに使命感、やりがい、目的意識を持って会社の指令に答えていくwin-winな関係が生まれていくと思います。その中で新卒でありながらどちらかというと会社側ではない私は新卒多数の状況は居づらくなるんだろうなぁと思いました。
組合側で役員として活躍する新卒または若手が居ないと多分10年後は組合は形骸化するもしくは解散しているに0.0001BTC。
そもそも10年後に組合どころかワンチャン自動運転車によりタクシードライバーっていう職業がなくなるに1satoshi。