新卒タクシードライバーレポ

新卒でタクシードライバーを選んだ男の記録みたいなもの

面倒なお客様シリーズ【酔っ払い編】

起きる、乗務、夏、暑い、だるい、疲れた、寝る×13セット=26日、残りの休日も寝て1ヶ月終了。花火大会、海水浴、旅行、お盆休みとかまるで現実の話とは思えない話を後部座席で繰り広げてくるフィクション大好きなお客様のお話に付き合ってあげるくらいにナイスガイなタクシードライバーでも辟易する面倒なお客様を今回は紹介します。

 

①酔っ払い……定番中の定番ですが一撃必殺の攻撃力と多彩なコンビネーションで乗務員を苦しめます。特に警戒すべき「車内嘔吐」は食らったら一発KO(営業終了)ものでエチケット袋を渡してしっかりガードしたいところ。袋を渡そうとしたところ「大丈夫だ」と言いつつ乗務員を安心させ一撃を放つパターンは非常に強力。

また「車内嘔吐」に対して「エチケットガード」に成功したとしても連携技の「吐物溢し(こぼし)」「臭気充満」が発動される可能性があるため「車内嘔吐」は防御するより、そもそもさせない、つまり予防するほうが大事である。

「降車様子見」→「ダイヤル110」は乗務員が行使できる優秀な対酔っ払いコンビネーションなので覚えておきたい。

またまた中々の攻撃力を持つ上に予防と防御困難な絶技「睡眠」→「ヨダレ」のパターンは理不尽さで言えばまるでハメ技。こちらも場合次第で営業終了の危険性がある。無理に続けた場合毎度お客様に「ここ濡れてますよ。」と指摘されたり、降車されたりと辛い展開が待っている。

またまたまた貴重な青タン時間を消耗させてくる「泥酔爆睡」も厄介で合わせ技「ココドコ?」、「運賃高クネ?」「オマエ遠回リシタロ?」「アレ金払ワナカッタッケ?」等、ハテナ系の発言は要注意。これらの合わせ技は十中八九、料金の値切りが狙いで対策を怠ると(運賃が)ダウンを取られるくらい攻撃性能が高く。応戦した場合、泥試合になりやすく守り抜いても時間と精神の消耗で損失が大きく、泥試合の末に自腹というあまりに残酷な事態を考慮すると先にある程度自腹してしまう方が金銭面はともかく精神と時間の消耗を抑えられるので一つの対応策と言える。そもそもこの発言を引き出させないように発進前に「ルート確認」、「目的地確認」は徹底するのが大事。

結局のところ「乗車拒否」が最強の対酔っ払い奥義(酷く泥酔したお客に対しては乗車拒否は可能)だがシラフ度が高かった場合「タクセン事案」になりかねない上にそもそも青タンに酔っ払いを避けてるようでは収入に繋がらないためお客様の状態確認能力は必須のスキルと言える。

因みにシラフの人が手を挙げて、タクシーを呼び寄せ、意識のない酔客を担いで来て「運転手さん、この人◯◯◯駅まで宜しく」と言って酔客を後部座席に「ぶち込み」乗車を申し込んだ本人は乗らない技「丸投げ」は「乗車拒否」がしづらく厄介な技である。